『八甲田雪中行軍・・・』
(医師、松木明知氏による論文)



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 趣味の読書?

 今までこのホームページで匂わせたことありましたっけ

 はい!無いです( ̄^ ̄)

 読書の趣味は学生時代ですね
社会人になってからは、寝る前にちょこちょこ読んでいた時間も減り、
疲れて読む前に寝てしまう事が常になりまして、
でも、読みたい本は少しずつ増えて、未読の蔵書ががががって状況も心苦しく・・・

 っつ~~~~~~~事で、
今年の努力目標に、楽しみながら読書をってのを加えました
 記念すべき第一回では、
松木明知さんによる『八甲田雪中行軍遭難事件の謎は解明されたか』を
紹介したいと思います



この本は映画『八甲田山』が史実に基づきながらも
      かなりの創作って事で、実際はどうなの?
      って疑問から最新の書籍を購入したのが経緯です
あの映画、好きで何回も見てますが、
      最後の三國廉太郎演ずる山田少佐(山口 鋠少佐)の
      ピストル自殺の場面も当時の陸軍の発表では心臓発作、
      その後、当時の麻酔薬であるクロロフォルムの過剰使用による
      陸軍の暗殺説まで出ていて、
      今となっては山田少佐(山口 鋠少佐)個人の責任にさせるべく
      陸軍による暗殺説も燻りつつ、
      この本の、病室で投与されたクロロフォルム麻酔による
      心臓麻痺の結論が妥当との本論文は納得させられました
当時の機密もあるし、日露戦争開戦前の緊迫時代だったから、
      資料も関係者の個人宅に受け継がれていて、
      近年発見されたりしてね


強みは、この松木さんが医学を修めていて、
      医学の側面からもアプローチできているし、
      親子二代にわたっての郷土史研究の実績から、
      関連資料の情報が集まりやすいのも強みですね
それだけ一生懸命研究されていたんでしょうね
まぁ、ピストル自殺が、重度の凍傷患者で、
      手指が腫れあがった状態で出来ないでしょ
      って記述でそりゃそうだと思ったし、
      なぜだか、現在まで自決に使用したピストルと称するものが
      自衛隊に保存されている一方、
      近年発見されている資料が示す方向性からも矛盾を感じるし、
      当時の上層部が担当責任将校の自殺により
      責任あるものが自決したので
      これにて終了って意図が見えちゃってるね。。。
そう読めるわね
結局のところ映画『八甲田山』も、原作も
      史実にヒントを得た創作物に過ぎないって事で、
      少しでもこれが歴史的事実だったんだと思っていた
      自分の無知さを恥じました
そこまで、思わなくても良いんじゃないの
      映画をきっかけに調べる興味が湧いて、
      この本に出逢って、感銘を受けて、
      人生の糧になったんじゃないのかにゃ
ありがと~~(*^3^)チュッ♪
      ちなみにこの本は平成19年の初版の後、
      改訂版として発行された平成21年版です
もう在庫無いのかな
嬉しい事に平成26年かな再版されたようで、
      在庫復活しているネット書店が多いです
      論文形式で、本編が本の半分くらい、
      あとは、資料集なので読み物として手に取ると
      物足らないかもね
でもでも、内容は濃くて面白い
青森にある地元出版社『津軽書房』さんっていい仕事してますね
      検索したら、ほんと小さな会社で、
      一軒家に看板が掛かっている感じ
      今年も新刊出していて、津軽の妖怪に関しての面白そうな本だったので
      注文してしまいました


(平成29年02月18日完読す)

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