『今日これ聴いたのよ⑥』
(ドン・レイのピアノ協奏曲)



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 今日これ聴いたのよシリーズ第6弾!!!

今回は米国の作曲家ドン・レイのピアノ協奏曲を紹介します


 っつ~~~~~~~事で
一緒に聴いた奥さんとご紹介
は~~~い
        豊鍬アマービリタです
まずは作曲家のドン・レイに関して
Don Brandon Ray(ドン・ブランドン・レイ)さんは
      米国の作曲家で、1926年に生まれました
      生地の南カリフォルニアで過ごした後
      1956年からCBSの音楽スタッフをしていました
      1986年に引退した後、コンサート音楽を作曲しています
このピアノ協奏曲は2000年ごろに作曲されたみたい
      全四楽章です




第1楽章:Allegro Pesante
 アレグロ・ペザンテの指示でペザンテ(重々しく・重厚に)の
指定にしては重厚さはないけれど、ピアノが打楽器的に使われて
全管弦楽とのアタック合戦、なんちゃって12音技法風な
旋律が聞こえた後に問題の箇所!!!
 ぬゎんとぬゎんと!戦場のメリークリスマスに似たメロディがががが!
戦場のメリークリスマスは1983年なので、その旋律に影響を受けたのか?
それも『もろ』ですよ。最初聴いた時ビックリしました(苦笑)


第2楽章:Moderato
 この曲唯一の緩やかの楽章なんですけれど、
Moderatoの指示。中ぐらいの速さでちょいと残念。
 ピアノのメロディの裏で突然マリンバの和音が入って来て、
家の呼び鈴が鳴ったかと振り返ってしまった(苦笑)
(カナル式のイヤホンで聴いていたため)


第3楽章:Scherzo a la Burlesca
 スケルツォは『おどけて・戯れるように』との意味があるけれど、
その上に『a la Burlesca(ふざけた・いたずらっぽい)』を上乗せ!
 た・確かに遊び心満載な楽章で楽しめました。
 ちょっとクスッと来たのが、最後の方で作曲者が
『あっ!これ三拍子だ!!』と気がついたかの様に
ズンチャッチャズンチャッチャとワルツになった所でした。


第4楽章:Allegro Energico
 アレグロ・エネルジコ楽章は、動物の謝肉祭の終曲を連想させる導入。
しかし、嫌みは感じられないで楽しい終曲になってます。

 全体的に能天気に『自由万歳』『米国万歳』みたいな嫌み満載な
アメリカ音楽になっておらず気に入りました。


楽しめる曲なのね?
そうね~~~
      戦場のメリークリスマスの部分を
      ニヤリとしながら聴きたくなるし
      サティの『本日休演』の幕間の映画音楽に似た
      打楽器の使い方にもニヤリとするし
      ラヴェルのピアノ協奏曲みたいな終わり方か?
      と思わせつつ『よっ・こら・しょっ』って終わっちゃうし
面白いピアノ協奏曲でした
      ちなみに、指揮者のデレク・グリーソンさんは
      現在『ダブリン・フィル』の音楽監督、
      『ラフマニノフ音楽祭管弦』の音楽監督、
       ハルビン響の主席客演指揮者のポストに就いてます


(令和元年06月22日)CDNo.1652

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